通信制高校にどんなイメージを持っていますか?全日制や定時制と比較すると情報も少なく、進学を迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで、進学する前に知っておきたい通信制高校のメリットとデメリットをまとめてみました。
通信制高校とは?
通信制高校は、基本的に郵送やパソコンなどを活用して卒業に必要な単位を取得して高卒の資格取得を目指す高校です。
自主学習が中心となりますが、スクーリングや特別活動などで登校する日もあります。
卒業すれば全日制や定時制と同様の、高校卒業の資格を得ることができます。
通信制高校にはどんな人が行く?
通信制高校は、通信による学習のため自主学習が中心となります。
そのため、毎日通学するという負担が少なく、アルバイトやパート、正社員として働いている方や育児をしている方も学んでいます。
通信制高校にはデザインや美容などプロの講師が授業を行う学校もあり、高校の卒業資格を得ながら専門分野の知識を身につけたいという方もいます。
また、通信制高校は高卒の資格を目指せるので、前の学校で単位を落としてしまった方や様々な事情で毎日の通学が難しい方の進学先の選択肢のひとつとなっています。
通信制高校のメリット
時間が自由に使える
通信制高校は、スクーリングで登校する日が一定期間ありますが、基本的に通信で勉強を進めるためライフスタイルに合わせた時間の使い方ができます。
日中は働きながらでも、自宅での学習ができれば仕事と勉強を無理なく両立させることが可能です。
中には、卒業後の大学進学に備えて学費を貯めてながら通信制高校で学ぶ学生もいます。
自分のペースで勉強できる
通信制高校では、スクーリングや特別活動の日以外は時間や場所に縛られず自分のペースで勉強することができます。
そのため、「朝早くから勉強する」「まとまった時間をとって勉強する」など自分の生活パターンに合わせた学習が可能です。
学費の安さ
通信制高校は、公立の場合3年間の授業料は10万円程度です。
私立の場合は学校によって幅がありますが、就学支援金制度を利用すれば公立でも私立でも授業料は実質無償となります。
就学支援金制度は日本に住所があることが前提で、保護者の所得など条件を満たしていれば利用可能です。
所得の額によっては利用できない場合があるので、利用する際には就学支援金制度の内容を確認しましょう。学費の安い通信制高校はこちらのサイトが詳しいです。
留年する心配がない
通信制高校は単位制を採用しているため、学年という概念がなく留年制度がありません。
卒業に必要な単位を取得すればよいので、自分のペースに合わせた学習計画が立てられます。
多彩なカリキュラム
通信制高校は、学校によって独自のカリキュラムが設けられています。
特に私立では様々な専門分野で現役のプロの講師を招いた授業があるなど、就職や将来に役立つ知識やスキルを身につけながら高校卒業の資格を目指せます。
通信制高校のデメリット
学習管理が難しい
通信制高校では決められた単位を取得すれば卒業できますが、どの科目を選択し、どのようなペースで学習を進めるかを決めるのは自分自身です。
学習計画を立てスケジュールを管理していかないと3年で卒業できない恐れもあります。
通信制高校は時間が自由に使えるのは大きなメリットですが、自分で立てた計画通りに学習をしていくのは容易なことではないでしょう。
余裕を持ったスケジュールを組むことや、学習管理を徹底することが通信制高校で学ぶ上では大事なことです。
学習面での不安
通信制高校では一般的に高校卒業の資格を目指しているので、基礎的な学習内容となっていることが多いです。
現実的な問題として、高い学力レベルの学習は難しく、大学進学などを目指す場合には塾などを併用する必要もあるでしょう。
友達が作りにくい
楽しい学生生活を送るには友達の存在は大きいものです。
しかし、通信制高校は自宅学習がメインなので、電話やSNSなどでコミュニケーションをとることはあっても、生徒同士が直接会ってコミュニケーションをとる機会があまりありません。
友達付き合いを大事にしたい方にも物足りなさを感じるかもしれません。
卒業後の進路に対する不安
通信制高校のデメリットとして「進路のサポートの充実度が低い傾向がある」ということがあります。
大学や専門学校に進学する生徒もいますが、卒業後に就職したい場合には、通信制高校に届く求人票が少なく就職面では不利になる可能性があります。
しかし、通信制高校には働きながら学んでいる生徒や将来の夢の実現に向けて頑張っている生徒もいます。
卒業後の進路は自分自身で将来を見据えて目標を立てることが必要です。
メリットとデメリットを理解しましょう
通信制高校は自由に学べますが必ずしも良い面ばかりではなく、厳しい現実もあります。
メリットとデメリットの両方を理解して、自分にとって最適な学校を選びましょう。
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